Ⅰ.第14回総会以降の情勢
2017年5月3日、安倍首相は「憲法9条に自衛隊を明記する改憲をおこなう、2020年に施行する」と宣言し、日本を「戦争する国」へと転換させる意向をあらわにしました。
また、6月15日の早朝、自民・公明・日本維新などは審議を一方的に打ち切り、「共謀罪」を強行採決・成立させました。国民の心の中を処罰の対象とし監視社会をつくると、弁護士やジャーナリストをはじめ多くの国民が反対し、海外からもプライバシーの侵害が懸念されると指摘されていました。
一方、2016年7月の参議院選挙で一定の勝利をおさめた「安倍政権打倒をめざす市民と野党の共闘」は全国各地でさまざまな経験を重ねながら発展してきました。
2017年7月の都議会議員選挙では、定数1名の一人区を中心に市民と野党共闘による政策協定と統一候補づくりがすすめられました。自民党はそれまでの強権的な政治に対する国民の批判により歴史的な大敗北を喫し、都民ファーストが受け皿として圧勝しました。
9月8日には、これまでの総がかり行動実行委員会を大きく越える幅広い共同組織「安倍9条改憲NO! 全国市民アクション」が発足し、来年5月までの3000万署名・節々での大規模集会など、国民的規模の大運動が提起されました。
総選挙に向けて、4月5日には「市民連合が実現を目指す政策」について野党4党‐民進党・日本共産党・自由党・社民党と市民連合で基本合意がされました。その後、各選挙区で市民と野党の共闘による統一候補を擁立するために政策協議が進められました。
9月28日に召集された臨時国会の冒頭で、安倍首相は衆議院を解散しました。憲法破壊や民意無視、「森友・加計」疑惑など、安倍政権が国民世論と運動に追い詰められてのものでした。
総選挙の結果、自民党・公明党は議席の3分の2を占めましたが、これは自民党の新しい補完勢力である希望の党の登場とそれへの民進党の合流という、野党共闘の分断と逆流の結果にほかなりません。自民党の比例得票は33%(有権者比17.3%)にもかかわらず全議席の61%を得たのは、大政党有利に民意をゆがめる小選挙区制の弊害によるものです。
市民と野党の共闘という点では、立憲民主党・日本共産党・社民党の野党3党が市民連合と7項目の政策合意を結び、連帯・協力して選挙をたたかいました。改憲反対を掲げた立憲民主党の躍進と共闘勢力の前進は、安倍政権に対する反撃の足掛かりになるものです。
1月4日、安倍首相は年頭会見で「憲法のあるべき姿を国民に提示する」と明言し、改憲発議への強い意思を明らかにしました。
今年はまさに憲法改悪を許さないたたかいの正念場となる年です。「安倍9条改憲NO!
全国市民アクション」が呼びかけた3000万署名を集めきり、9条改憲の国会発議を許さない国民世論をつくらなければなりません。あいおい損保職場革新懇としてどのように参画するか、緊急の対応が求められています。
一方、あいおいニッセイ同和損保の職場では、一昨年の「キャリア・転進支援策」により全域型社員440名が退職した結果、社員総数の7割が女性となりました。営業や損調の職場では中間管理職が不足し、保険知識・技術の継続ができない、横の連携ができない状況です。相変わらず精神疾患等による長欠者も多く、どの職場でも慢性的に課題に比べて要員が不足しています。
どうすれば職場で苦労している現役を励まし、損害保険産業のあるべき姿を実現する一助となれるか、職場革新懇として考えなければならない大きな課題です。
1.
2017年11月1日「損保9条の会あいおい」の発足
安倍9条改憲NO! のとりくみを、損保9条の会との連携を強めながら、
さらに幅広い人びととの対話と共同を飛躍的に推進する母体として発足
2.7月8日(土)損保9条の会 特別企画
講演「損保産業の今日的な社会的責任」と戦争体験を聞くつどいへの参加
講師 松浦 章 氏
11月18日(土)損保9条の会 第14回 講演会
「主権者が行動しつくる新しい政治」 講師 中野 晃一 氏
22名(内、初参加者6名)が参加し、終了後の懇親会も賑やかに行われました。
3.あいおい損保 職場革新懇ニュース発行
No.81 第14回総会・第32回学習会の報告
N0.82 「共謀罪」の強行可決に抗議(蓮井 治)、 都議選に向けて 他
No.83 総選挙に向けて「安倍政権とその補完勢力を少数派に」 付属資料:4.5政策合意書と首都圏の市民組織
東京電力 福島第1原発事故の現状について(内藤正則)
No.84 安倍9条改憲と医療・介護の2025年問題について(國弘征郎)
11.18 損保9条の会 講演会の感想(佐藤千佳子) 他
4.安倍9条改憲NO! 3000万人署名のとりくみ
損保9条の会あいおいとともに11月1日より開始
1月29日(月)、2月28日(水)池袋駅西口にて、西武・全日空・地下鉄職場革新懇
と共同で街頭署名に取り組む。
3月31日現在 327筆 5月末の第3次集約に向けてとりくみを継続中
Ⅲ 2018年の活動方針
1.「職場を変える、地域を変える、政治を変える」ための主たる目標を掲げ、その実現に向けて全力で取り組みます。
(1)安倍政権とその補完勢力の主導による改憲の発議を許さず、国民主権、基本的
(1)安倍政権とその補完勢力の主導による改憲の発議を許さず、国民主権、基本的
人権 の尊重、平和主義を守り活かしていく。
(2)残業の上限規制の法制化と残業代ゼロ法案・企画業務型裁量労働制対象業務拡
大法案の廃案、を通して働く人びとの健康で働き甲斐のある職場の実現をめざして
いく。
(2)残業の上限規制の法制化と残業代ゼロ法案・企画業務型裁量労働制対象業務拡
大法案の廃案、を通して働く人びとの健康で働き甲斐のある職場の実現をめざして
いく。
(3)安倍政治の転換を求める「市民と野党の共闘」の更なる深化に向けての取り組み
に、職場革新懇の一市民として、また組織としての参画を前進させる。
に、職場革新懇の一市民として、また組織としての参画を前進させる。
2、革新三目標を実現するために、多様・多彩な行動を展開していきます。
(1)損保に働く現役とOBが力を合わせて、幅広く、運動を展開します。
① 労働組合と連携しながら、職場の状況を多くの人たちに伝え、
行動を呼びかけ、参加します。
行動を呼びかけ、参加します。
② 損保9条の会、全労連損保関連支部、他の損保グループと連携を強めます。
③ 「損保9条の会あいおい」と連携し、安倍9条改憲NO!3000万人署名
を成功させます。
を成功させます。
(2)街頭宣伝やシンポジウムの開催など、四「職場」革新懇との共同行動を引き続き
積み重ねていきます。
積み重ねていきます。
3. 「共謀罪」「戦争法」の廃止、原発再稼働阻止、辺野古基地建設反対、カジノ法廃止、消費増税中止、TPP反対、秘密保護法の廃止など「財界・米国中心」から「国民生活優先の政治」への転換を目指します。
4、日常活動を着実に推進します。
(1)世話人会を毎月開催するともに、その拡充に努めます。
(2)時宜に適った「学習と対話」を開催します。
(3)「革新懇ニュース」「ホームページ」の充実に努めます。
(4)文化・リクリエーション行事の開催に努力します。
(5)全国・東京革新懇ニュースの普及に努めます。
5、活動を財政面で支えるため、賛同会員の拡大とカンパ協力の訴え、に取りくみます。
【活動報告】
17.05.03 5・3憲法集会 有明防災公園
17.05.15 拡大世話人会 「革新懇ニュース」81号
17.05.16 共謀罪廃案集会 日比谷野音
17.05.17 共謀罪廃案 安倍内閣退陣 議員会館
17.05.19 共謀罪廃案 安倍政権暴走止めよう 国会正門前
17.05.20 全国革新懇総会 学士会館
17.05.31 共謀罪廃案市民の集い 日比谷音
17.06.12 拡大世話人会
17.06.14 共謀罪廃案 議員会館前
17.06.15 共謀罪廃案 国会前
17.06.19 共謀罪廃案 安倍政権退陣 国会前
17.06.23 「革新懇ニュース」82号
17.07.02 都議選投票日
17.07.08 損保9条の会シンポジウム 「損保産業の社会的責任」松浦章氏
17.07.11 拡大世話人会
17.07.12 STOP安倍政治 改憲許さない市民集会 中野ゼロホール
17.07.19 安倍政権の退陣をめざす 議員会館前
17.08.04 原発再稼働反対 首相官邸前抗議活動 国会正門前
17.08.08 拡大世話人会
17.08.12 翁長知事支え辺野古に基地造らせない沖縄県民大会に呼応する首都圏行動
17.08.19 安倍退陣を求める 議員会館前
17.08.08 安倍9条改憲NO 全国市民アクションキックオフ集会 中野ゼロホール
17.09.18 さよなら原発全国集会デモ 代々木公園B地区
17.09.19 戦争法強行2年 戦争法・共謀罪廃止、安倍政権退陣 国会正門前
17.09.22 拡大世話人会
17.09.28 私たちは戦争を許さない、安保法制の憲法違反を訴える 日本教育会館
17.09.30 東京革新懇・地域職場団体学習交流会 大塚ラパスホール
17.10.02 「革新懇ニュース」83号
17.10.04 翁長知事の工事差し止め訴訟支援 辺野古新基地建設許さない 日比谷
17.10.05 安倍政権NO 10・5銀座大行進 日比谷野音
17.10.19 9条変えるな 安倍政権退陣 議員会館前
17.10.22 衆議院選投票日
17.10.24 拡大世話人会
17.10.31 損保9条の会事務局会議 なかまセンター
17.11.18 損保9条の会講演会「主権者が行動しつくる新しい政治」中野晃一氏
17.11.18 ~19 全国革新懇全国交流会 刈谷市
17.11.19 安倍9条改憲許さない 安倍政権の退陣を要求する 議員会館
17.12.04 拡大世話人会
17.12.15 「革新懇ニュース」84号
17.12.19 戦争止めよう 安倍9条改憲を許さない 議員会館前
18.01.07 戦争を止めよう 安倍9条改憲NO 2018年新春の集い 北とぴあ
18.01.09 拡大世話人会
18.01.19 安倍9条改憲NO 安倍政権退陣 国会開会日行動 議員会館前
18.01.27 損保9条の会合同会議 富士支部書記局
18.01.29 西武、全日空 地下鉄四職場革新懇合同街頭宣伝 池袋駅西口
18.01.30 あたりまえの政治を取り戻す1・30シンポジウム 日暮里サニーホテル
18.02.04 東京革新懇総会 講演「政治の現状と安倍9条改憲阻止の展望」
18.02.05 拡大世話人会
18.02.19 安倍9条改憲NO 安倍政権打倒 議員会館前
18.02.24 「革新懇ニュース」85号
18.02.28 西武 全日空 地下鉄四職場革新懇合同街頭宣伝 池袋駅西口
18.03.03 東京革新懇事務局(室)長会議
18.03.03 損保9条の会事務局会議 なかまセンター
18.03.06 拡大世話人会会議
18.03.19 安倍9条改憲NO 安倍政権退陣 議員会館前
18.03.21 さよなら原発全国集会 代々木公園B地区
18.03.29 西武 全日空 地下鉄四職場革新懇合同街頭宣伝 池袋駅西口
【会計報告】(2016年10月~2017年9月)
前期繰越 1,846円
収入 63,610円
参加費 14,480円
賛同会費・カンパ 49,130円
支出 59,626円
会場費 7,200円
講師料 5,000円
会議費 28,640円
印刷費
通信費
雑費 計 18,786円
次期繰越 5.830円